■NY株式:NYダウは450ドル高、雇用統計受け利下げ期待が再燃



米国株式市場は続伸。ダウ平均は450.02ドル高の38,675.68ドル、ナスダックは315.37ポイント高の16,156.33で取引を終了した。



4月雇用統計が労働市場ひっ迫緩和を示唆したため年内の利下げ期待が再燃し大きく買われ、寄り付き後、上昇。ISM非製造業景況指数も予想外の活動縮小で景気減速のあらたな証拠となり長期金利低下で買い安心感が広がり相場は終日堅調に推移した。携帯端末のアップル(AAPL)やバイオのアムジェン(AMGN)の上昇がさらに相場を押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置が上昇した一方、エネルギーが小幅下落した。



バイオのアムジェン(AMGN)は開発中の肥満治療薬を巡る治験結果が良好で、最終治験に進む計画が好感され上昇。オンライン決済会社のブロック(SQ)は後払い需要が好調で通期の調整後利払い前・税引き前・減価償却前利益(EBITDA)が予想を上回ったほか、ビットコイン投資計画が好感され上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は昨日取引終了後に四半期決算を発表し、アイフォーンの中国の売り上げが警戒されていたほど落ち込まずさらに、売り上げの伸び予想が好感されたほか、史上最大規模の自社株買い計画が好感され、続伸。



オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は第1四半期決算で、アジアなどの需要が強く、内容が好感され、上昇した。一方同業のエクスペディア(EXPE)は第1四半期決算で予約総額が予想を下回ったほかバケーションレンタルが弱く、業績下方修正を嫌気し、下落。



投資家の恐怖心理を示すVIX指数は13.48と、1カ月ぶり低水準となった。



(Horiko Capital Management LLC)





■NY為替:米雇用統計が労働市場の減速示す、早期利下げ観測再燃でドル続落



3日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円31銭から151円86銭まで下落し、152円05銭で引けた。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回ったほか、失業率も予想外に上昇、賃金の伸びも予想外に減速し労働市場減速の兆候を示したほか、4月ISM非製造業景況指数も予想外の50割れと活動縮小域に落ち込み連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が再燃。長期金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。その後、ボウマン理事が「インフレは当面高止まりする」との予想を示し、状況次第では利上げも依然選択肢とする姿勢を示したためドルは下げ止まった。



ユーロ・ドルは1.0742ドルから1.0811ドルまで上昇し、1.0765ドルで引けた。ユーロ・円は、164円78銭へ強含んだのち、164円13銭まで下落。ポンド・ドルは1.2634ドルへ上昇後、1.2530ドルまで反落。ドル・スイスは0.9070フランから0.9007フランまで下落した。





■NY原油:軟調推移、時間外取引で一時78.00ドルまで値下がり



NYMEX原油6月限終値:78.11 ↓0.84



3日のNY原油先物6月限は軟調推移。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比−0.84ドル(-1.06%)の78.11ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは78.00ドル−79.63ドル。米雇用統計発表後に79.63ドルまで買われたが、戻り売りが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で一時78.00ドルまで値下がり。





■主要米国企業の終値



銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)



バンクオブアメリカ(BAC)  37.25ドル   +0.37ドル(+1.00%)

モルガン・スタンレー(MS) 93.64ドル   +0.99ドル(+1.06%)

ゴールドマン・サックス(GS)438.18ドル  +5.61ドル(+1.29%)

インテル(INTC)        30.90ドル   +0.39ドル(+1.27%)

アップル(AAPL)        183.38ドル  +10.35ドル(+5.98%)

アルファベット(GOOG)    168.99ドル  +0.53ドル(+0.31%)

メタ(META)           451.96ドル  +10.28ドル(+2.32%)

キャタピラー(CAT)      336.75ドル  +1.31ドル(+0.39%)

アルコア(AA)         36.77ドル   +0.83ドル(+2.30%)

ウォルマート(WMT)      59.82ドル   +0.11ドル(+0.18%)