24日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。強い米経済指標を背景に引き締め的な金融政策の長期化が見込まれ、ドル買い地合いは継続。ただ、NY市場の3連休を控え、高値圏のドルに利益確定売りが出やすい展開となりそうだ。



前日の米PMIで製造業、サービス業が予想を上回ると、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針を後押しするとの観測が広がり金利高・ドル高に振れた。ユーロ・ドルは1.08ドル付近に失速し、ドル・円は157円台に浮上。本日アジア市場もドル買い基調は継続し、ドル・円はおおむね157円台で推移した。朝方発表された日本のインフレ率は前回を下回り、金融正常化論議の後退による円売りもドルを支えた。



この後の海外市場は引き続き米金融政策に思惑が広がりやすい。今晩の米耐久財受注はやや低調な内容が予想されるものの、想定内ならドル売りは限定的。直近のタカ派的な連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨はFRBの引き締め政策の長期化を正当化し、ドル選好地合いが続く。日本の為替介入をけん制したとみられるイエレン米財務長官の発言で、円売りも継続。ただ、NY市場の連休を前にドルの利益確定売りが見込まれる。



【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・4月耐久財受注速報値(前月比予想:-0.8%、3月:+0.9%)

・21:30 カナダ・3月小売売上高(前月比予想:-0.1%、2月:-0.1%)

・22:35 ウォラー米FRB理事基調演説(アイスランド中銀イベント)

・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:67.7、速報値:67.4)