サッカーJ3の福島ユナイテッドFC(福島U)のGK安西駿選手(会津若松市出身)は23日、母校である福島県会津若松市の日新小で児童と交流した。

 屋外スポーツクラブに所属する4〜6年生約40人が参加した。安西選手がキーパーを務めたシュート対決や試合形式のミニゲームを楽しんだ。安西選手はゴールキックも披露。高く弧を描く球に児童は歓声を上げていた。

 5年生の小泉勇斗さん(10)は「プロ選手とのサッカーは緊張したが、安西選手はとても優しくて楽しかった」と笑顔で話した。

 安西選手は同校に直筆のサイン入りユニホームを贈った。岩渕邦雄校長は「夢をかなえた安西選手は子どもたちにとって大きな存在だ」と話した。


■安西選手に聞く 6月9日若松でホーム戦 サッカーの魅力感じて

 安西選手は児童との交流後、福島民報社の取材に6月9日の福島県会津若松市でのホーム戦へ意気込みを語った。

 ―Jリーグ加入後、地元で初めての試合となる。抱負を。

 「昔からなじみのある場所での試合はとても感慨深い。出場機会があれば、自分の仕事を全うして無失点で乗り切りたい。競技を知らない人や詳しくない人にも、試合を通してサッカーの面白さを感じてほしい」

 ―競技を始めたきっかけは。

 「先にサッカーをしていた友人の影響。日新小2年から若松三中3年まで会津サントスFCでプレーした」

 ―プロ入り後の変化は。

 「筋力トレーニングなどを通し体の使い方を学んでいる。思うようなプレーができず、精神的に苦しい時期もあった。投げ出さずに粘り強く練習する重要性を実感している」

 ―地域に根ざしたクラブとして、どう県民と関わるか。

 「応援されるチームになることはもちろんだが、地域の人の活力であり続けたい」


■会津17市町村、対象で無料招待 6月9日八戸戦

 福島ユナイテッドFC(福島U)は6月9日午後2時から、福島県会津若松市のあいづ陸上競技場でヴァンラーレ八戸と対戦する。

 会津17市町村に住む人を対象に、ペア500組を無料招待する。申し込みは5月26日まで。