福島県大熊町の義務教育施設「学び舎(や) ゆめの森」は今年度から、世界各国の外国人と交流する特別授業を始めた。年間を通じて実施し、海外を身近に感じてもらうとともに、人々の多様性を学んでいく。14日、今年度2回目の授業が行われ、子どもたちが海外への関心を高めた。

 町内の教育振興会社「イン・ザ・ライ」が学校側から業務委託を受けて実施している。今回は5〜10歳までの子どもたち約20人が臨んだ。オンラインで台湾、アフガニスタン生まれの外国人とつないだ。インド出身で、双葉町で働くスワスティカ・ジャジュさんが直接学校を訪れた。

 国ごとに別れてグループ学習を繰り広げた。このうち、ジャジュさんとの交流では子どもたちが次々と質問した。「どんな動物がいるの?」「どんな食べ物があるの?」など疑問を投げかけ、異文化への理解を深めた。

 授業は今後も毎月1回行う予定で、毎回違う国の外国人と楽しく話をする。

(相双版)