設計・建設のタイズスタイルは、大熊町の大川原地区にビジネスホテル「大熊町ホテル」を建設する。民間企業による大熊町での宿泊施設の整備は震災後初となり、年度内の開業を目指す。町内ではJR大野駅周辺の再開発や企業進出が進んでおり、ビジネスホテルの建設による交流人口の拡大が期待される。
 ホテルは、大川原地区の町役場近くに建設する。鉄骨平屋の管理棟1棟と、鉄骨2階建ての宿泊棟を4棟整備する。客室数は82室で、内訳はシングルが72室、セミダブルが10室。建物の完成は10月末を予定している。
 29日には現地で地鎮祭が行われ、関係者が工事の無事を願った。タイズスタイルの吉田学社長は、JR大野駅周辺に商業施設「クマSUN(さん)テラス」などが整備されることを踏まえ、「宿泊ニーズは増えていくことが見込まれる。民間の事業となるが、まちづくりの一助になりたい」と地域再生への思いを語った。