立憲民主党の泉代表は29日、記者団の取材に応じ、28日に投開票された衆院3補選で全勝したことについて「この勝利は大変大きく、これは立憲民主党のみならず政治改革を求める多くの国民の思いが結実をした勝利だ」と語った。その上で「その勝利をまだ味わっていない選挙区が全国に数多くあるわけですから、その皆様と共に本当に政治改革を達成するための勝利に導いていきたい」と次期総選挙での必勝に向け訴えを強化する意向を示した。

また、日本維新の会の馬場代表が28日、選挙結果を受けて立憲民主党について「野党第一党にいても日本の国はよくならない」などとと批判したことについては、「独自性を出されたい気持ちはよくわかるが、立憲民主党はすでに自民党との政治改革の戦いを続けているので、立憲とことさら戦おうというような構図作りはあまり功を奏しないのではないか。自民党の政治に対して維新がどう思っているかを主張することがより今の政治を変えていく力になると考えている」と述べた。

次期衆院選での立憲民主党の目標を200議席とし、自身の進退を賭けるラインを150議席とする方針は「変わらない」と明言した。

解散総選挙の時期については「正直わからないところがある。特に自民党の党内政局も絡むから」と述べた上で、6月解散説については「岸田総理としてやりにくい環境が増しているのではないか。しかし6月以降も例えば、総理が埋め込んだ所得減税が何かしら効果が発現してくることも7月8月にもあるから、いつあってもいいように対応していきたい」との見方を示した。