クリエイターがAI(人工知能)を活用すると、楽しい仕事にもっと時間を使えるようになる。

新商品・リニューアル商品を生み出す際に欠かせない“パッケージデザイン”。
時代のトレンドやニーズも多様化する中、消費者の心をつかむデザイン開発も難しくなっている。

そんな中、デザイナーやアートディレクターの創造性を拡張する次世代型サービスがスタートした。

AIを活用したサービスの研究・開発をする「MatrixFlow」。
パソコンの画面を見てみると、「わたしはデザイナー補助です」という文字が。

いったいどんなサービスを展開しているのだろうか。

MatrixFlow・田本芳文さん「創造性の拡張はあると思う。どうしても人間がやっているので、画一的なデザインになりがちな時に、AIだと固定概念がないので面白い画像を出して、そこからアイデアを得て」

生成AIを活用したパッケージデザイン生成サービス「デザインフロー」。

従来のデザイン開発より時間やコストを削減。
AIのアイデアを基に、クリエイターが消費者の心をつかむ魅力的なデザインをつくれるようにサポートしてくれる。

商品名を入力し、パッケージの種類を選択。
1分ほど待つと、さまざまなデザイン案を提供してくれる。

デザインフローで特に力を入れたのが、AIと作り手が共存できるシステム作り。

MatrixFlow・田本芳文さん「コンセプトやターゲットを入力することで、それを踏まえてAIが画像を生成。これは大人向けだったので、次はファミリー向け」

企業のブランドや作り手の個性を尊重するため、対話式のAIとなっており、細かい要求やフィードバックにも柔軟に応えられる設計に。

新商品・リニューアル商品の売り上げアップにも一役買う。

MatrixFlow・田本芳文さん「画像系のAI・言語系のAI、どっちのスキルも持っている。2種類の生成AIの組み合わせというのが、大きなポイント」

サービスを開発した田本さんも、実はデザイナーを目指していた時期が。

しかし、長時間労働人材不足が指摘されるデザイン業界を見て、「仲間の助けになりたい」と考え、開発を決意した。

デザイナー・島津裕美さん「1番楽しいデザインの仕事をするところが、なかなか時間が取れなかったり、お客さまと打ち合わせして、完成まで図面やデザインを提案したり、たくさんの業務が発生する。その中で効率的にデザインが、いろんなパターンが出てきて絞り込みやすくなる」

MatrixFlow・田本芳文さん「商品のパッケージにフォーカスしているが、いろんなデザインに応用できる。周りを見ても、デザインされていないものの方が少ないので、いろんな商品のデザインに関して、適応できるようにしていきたい」