韓国の地下鉄内で防犯カメラがとらえた置き引きの瞬間映像。

車両から次々に出る乗客。
奥では、赤い帽子をかぶった男が荷物を手に、電車を降りた。

そのまま改札を出ていったこの男。
50代の韓国人で現地を訪れた日本人旅行客が、地下鉄に置き忘れた現金入りのかばんを持ち去った疑いで検挙された。

警察によると、被害に遭ったのは、日本の歌舞伎俳優だという。

被害者は、優先席にかばんを置いたまま途中下車。
その後、同じ車両に乗っていた男が、かばんを持ち去ったのだという。

被害者は、舞台用の衣装に使う生地を韓国で買うため、3000万ウォンと日本円50万円のあわせて390万円ほどをかばんに入れていた。

その後、警察が約80台の防犯カメラを解析するとともに、交通カードの履歴などを追跡して男を特定。

男の自宅などからは、被害金額のほぼ全額が回収されたという。

男は調べに対し、「誰もかばんを持っていかないので持って降りた」と供述したという。

日本人旅行者が巻き込まれた旅先でのトラブルは、これだけではない。

沖合で黒煙を上げ、激しく燃える船。
インドネシアでは、日本人も乗る観光船が炎上し、4人がけがをした。

現地メディアなどによると、2日午前、インドネシア東部のコモド島沖で、日本人観光客3人を含む乗客・乗員33人が乗った観光船から火が出た。

全員がボートで避難したが、インドネシア人の乗客1人と乗組員3人がけがをしたという。

地元当局は、エンジンルームの電気系統に不具合が起きた可能性があるとして、くわしい出火原因を調べている。

ゴールデンウィークが続く中、旅先での予期せぬトラブルには注意が必要。