栃木県で夫婦の焼かれた遺体が見つかった事件で、逮捕された不動産会社経営の男が、夫婦と内覧に行った空き家で「男らに襲われ逃げた」などと話していたにもかかわらず、110番通報していなかったことがわかった。

最新情報を警視庁クラブから、フジテレビ社会部・森将貴記者が中継でお伝えする。

宝島さん夫妻が暴行を受けたとされる東京・品川区の空き家に、2人を案内した不動産会社経営の男が、つじつまの合わない話をしていたことが明らかになってきた。

那須町で4月、宝島龍太郎さん(55)と妻・幸子さん(56)の遺体が見つかった事件で、警視庁は、宝島さん夫妻の娘と内縁関係の関根誠端容疑者(32)と不動産会社経営の前田亮容疑者(36)を死体損壊の疑いで、8日朝、送検した。

宝島さん夫妻は4月15日、「物件探し」のため、前田容疑者の案内で品川区の空き家を訪れ、実行役の2人に暴行を受けたとみられている。

逮捕前の任意の調べに、前田容疑者が「空き家で男らに襲われ1人で逃げた」と話していたにもかかわらず、その際に110番通報していなかったことが明らかになった。

事件の首謀者とみられる関根容疑者は、「空き家の中に入っていない」と話していることから、警視庁は、2人の供述の裏づけを慎重に進めている。