ジェノア戦で1アシストの鎌田、現地記者が好評価「彼は攻め入るのが上手い」

 イタリア1部ラツィオは現地時間4月19日、セリエA第33節でジェノアと対戦し、1-0で勝利した。スタメン出場した日本代表MF鎌田大地が決勝ゴールをアシストしたなか、現地のイタリア人記者はどう評価しているのか。ラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」のアレサンドロ・ヴィットーリ記者に話を聞いた。(取材=倉石千種)

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 リーグ戦4試合連続スタメン出場を果たした鎌田はボランチとしてプレー。後半22分には機を見た上がりでペナルティーエリア内に走り込み、絶妙なパスから元スペイン代表MFルイス・アルベルトの決勝ゴールをアシストした。

 ラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」のアレサンドロ・ヴィットーリ記者は鎌田の働きについて、「ゴールが決まるまで、今夜の鎌田のパフォーマンスは気に入らなかった。よく走って、運動量があったのは確かだが、ドリブルでミスが目立っていたからね」と批評しつつ、次のように称賛している。

「しかし鎌田は決定的な仕事をした。ルイス・アルベルトへのアシストだ。トータルで見たら十分なパフォーマンスとは言えないかもしれないが、攻め入ってアシストをマークし、試合を決定付ける働きも見せた。フランクフルトでもそういうプレーを見たが、彼は攻め入るのが上手いね」

 鎌田の決定的な仕事ぶりを強調したヴィットーリ記者は、上々の評価を与えている。

「サレルニターナ戦で鎌田いいプレーをしたが、決定的な活躍はなかった。今夜はその反対で、全体的なプレーはあまり良くはなかったかもしれないが、文字どおりの決定的な仕事をした。サレルニターナ戦よりも難しい試合だったが、少ないチャンスで決定機を作った試合と言える。アシストがなければ5.5だったかもしれないが、採点は6.5だ」

 鎌田がスタメン出場した直近のリーグ戦4試合は3勝1敗と好戦績を残すなか、シーズン終盤のパフォーマンスはさらに注目を集めそうだ。

FOOTBALL ZONE編集部