1996年アトランタ大会から続く連続出場

 大岩剛監督率いるU-23日本代表は、4月29日にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ準決勝のイラク戦に臨み、2-0の勝利で8大会連続の五輪出場を決めた。1996年アトランタ大会から続く連続出場となり、日本サッカー協会(JFA)宮本恒靖会長がコメントを発表した。

 日本は前半28分、MF藤田譲瑠チマが最終ライン背後に落とす絶妙なボールを送るとFW細谷真大が反応して抜け出し、今度は左足のシュートモーションからターンして右足で流し込んだ。エースの2試合連続ゴールで先制した日本は、前半42分にDF大畑歩夢、藤田、FW荒木遼太郎と速いパスがつながり、最後は荒木がGKとの1対1を冷静に決めて2-0とリードしてハーフタイムへ入った。

 後半はあとのないイラクが出足の鋭さを見せる立ち上がりになったが、日本はGK小久保玲央ブライアンを中心に無失点で試合を進めた。ピンチも迎えたが、このまま2-0で乗り切って勝利。8大会連続の五輪出場を決めた。

 五輪切符獲得を受けて、自身もシドニー五輪に出場した宮本会長はコメントを発表。

「8大会連続でオリンピック出場を決めた監督、スタッフ、選手、関係者のこれまでの努力に敬意を表します。また、FIFAマッチデーではない大会期間にもかかわらず、選手を派遣してくれたクラブの皆様にも心から感謝をしています。イラクとの準決勝ではチームは生き物だと改めて感じた試合でした。大会が進み、試合を重ねるごとにチームが成長していることをとても感じています。この勢いで決勝も戦って優勝して欲しいと願っています」

 日本はアジア頂点を懸けてウズベキスタンと戦う。

FOOTBALL ZONE編集部