今夏で切れるラツィオとの契約動向が注目

 イタリア1部ラツィオのMF鎌田大地は、イゴール・トゥドール新監督就任から出番を増やし、リーグ戦5試合連続でスタメン出場中。今夏で切れる契約動向が注目を浴びるなか、イタリアメディアは仮にラツィオ退団となった場合、「3つの選択肢がある」として新天地候補を伝えている。

 鎌田は昨季限りでドイツ1部フランクフルトを退団し、夏の移籍市場の最終盤でラツィオに加入。シーズン開幕当初はスタメン起用もあったが、徐々に出番が減った。それでもマウリツィオ・サッリ前監督が成績不振で辞任し、トゥドール新監督が就任したあとは状況が一変。第30節のユベントス戦(1-0)からスタメン出場を続けている。

 5試合連続で先発出場となったセリエA第34節でベローナ戦(1-0)では、フル出場で攻守に貢献。攻撃の起点となる正確なパスや機転の利いたポジショニング、球際への鋭い守備で存在感を放ったパフォーマンスにイタリアメディア「トゥットメルカートウェブ」ではチーム最高タイの7点が与えられるなど、高評価が下されている。

 トゥドール体制下では絶大な信頼を寄せられ、本来のパフォーマンスを取り戻しつつある鎌田だが、今夏で切れる契約延長有無は依然として不透明だ。そんななか、ラツィオの現地専門メディア「lazionews24」は「ラツィオの移籍市場、別れの場合、鎌田には3つの選択肢がある」として新天地候補に注目している。

 記事では「鎌田大地のラツィオ残留はまだ微妙だ」と動向に触れつつ、退団の際の具体的なクラブ名として「1つはオリバー・グラスナーとの再会となるクリスタル・パレス。彼の以前のチームであるアイントラハト・フランクフルト、そして最後にボルシアMG」と指摘した。

 上記3クラブのうち現在クリスタル・パレスで指揮を執るグラスナー監督は、昨年6月にフランクフルトの監督を退任。同クラブでは鎌田を重用していただけに、再会を果たすシナリオは考えられる。ラツィオで輝きを取り戻しつつあるなか、鎌田本人がどのような決断を下すのかが注目となる。

FOOTBALL ZONE編集部