ロサンゼルス・エンジェルスの意外な選手が、球団記録を達成した。チーム専門メディア『Halos Today』は5月15日、「今週までファンの誰もが知らなかった、“無名の記録”が達成された。誰でもいいから活躍してほしいと願うファンにとって、どんな成績であっても、不要なものはない」と伝えた。
【動画】現地5月13日のカーディナルス戦で、ピラーが放った本塁打をチェック!

 記録を達成したのは、ケビン・ピラー。リーグトップの10本塁打とチームを牽引していたマイク・トラウトが半月板損傷で離脱した翌日の4月30日に、エンジェルスと契約した35歳のベテラン外野手だ。

 前所属のシカゴ・ホワイトソックスでは、新加入選手に弾かれる形で4月28日にFAとなっていた。エンジェルスから連絡をもらった際は、自宅のあるアリゾナで子供と遊んでいたという。

 ホワイトソックスで17試合に出場して打率.160だった選手がエンジェルスで達成した記録は、加入して最初の8試合で挙げた12打点だ。同メディアによると、1977年から80年にかけてエンジェルスでプレーしたジョー・ルディが77年に達成した記録に並ぶ快挙だという。
  ピラーはエンジェルスでの出場8試合で25打数10安打、打率.400、3本塁打、打点12をマーク。当初の6番から、いまではクリーンアップを任されるまでになった。同メディアも「ホワイトソックスでの17試合で打率.160のピラーが、まさかトラウトの穴を埋めるとは誰も予想していなかった」と驚愕した。

「ピラーの貢献は、チーム経営陣からも注目を集めている。15勝28敗でア・リーグ西地区の最下位となっている厳しい状況のなかで、ピラーは明るい光となっている」

 大谷翔平がロサンゼルス・ドジャースに移籍し、期待のトラウトやアンソニー・レンドーンが今年も故障離脱。最下位のエンジェルスは、突如として台頭したピラーの活躍で順位を上げられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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