ドリブル数ではチームトップの3回を記録

 ジュビロ磐田でプレーするプロ3年目のMF古川陽介が驚きのゴールを決めて見せた。6月26日のJ1リーグ第20節の東京ヴェルディ戦(3-0)で60メートルのドリブル弾を披露。鮮烈な今季初得点を記録した若武者は、チームでも際立った存在となっている。

 磐田は後半6分にオウンゴールで先制。その10分後にはFWマテウス・ペイショットが追加点を挙げ、2-0のまま後半アディショナルタイムへ。途中出場の古川がゴールを決めたのは、試合も終盤に差し掛かった時だった。

 自陣でボールを受けた古川は左サイドへボールを運ぶ。相手3人を引き付けると、DF宮原和也とFW見木友哉の間を中への切り返しで突破。そのままペナルティーエリア内へと仕掛け、右足でサイドネットを揺らして見せた。

 高校サッカー界の名門・静岡学園出身で、際立ったドリブル技術が当時話題を呼んだ古川。鳴り物入りで加入した磐田で3季目を迎えたなか、自身のストロングポイントを活かしたプレーからゴールを決めた。

 磐田の公式X(旧ツイッター)では、「本日のスタッツリーダー」を公開。後半9分よりピッチに立った古川だったが、ドリブル数ではチームトップの3回を記録した。「ついに覚醒の時」「信じられない」と反響が広がっているこのゴール。「マジ三笘」「ネクスト三笘」と、川崎フロンターレ時代の日本代表MF三笘薫が見せた60メートル越えのドリブルシーンを思い起こすファンも少なからずいたようだ。

 今年7月で21歳を迎える古川。高校時代に見せたキレのあるドリブルが進化し、J1の舞台でさらに花開く時が来たのかもしれない。

FOOTBALL ZONE編集部