マックス・エーベルSD、伊藤の“多才さ”を高く評価

 日本代表DF伊藤洋輝はドイツ1部バイエルン・ミュンヘンに完全移籍が決まった。同クラブのスポーツディレクター(SD)を務めるマックス・エーベル氏は複数ポジションでプレー可能な伊藤の多才さが評価の決め手になったと明かしている。

 伊藤は今季公式戦で29試合に出場。センターバック(CB)と左サイドバック(SB)の両方で起用されながら、シーズンを通してレギュラーとして活躍。リーグ2位と躍進したチームを後方から支えた。その活躍からイングランド1部プレミアリーグのクラブなどからも関心も伝えられていたなかで、ドイツ屈指の名門の扉を叩くことになった。

 守備の再建を目指すバイエルンで今夏の補強第1号となった伊藤。UEFAチャンピオンズリーグでの経験がないことが懸念点として指摘されてはいるが、エーベル氏は25歳のレフティーが持つその“多才さ”を高く評価しているようだドイツメディア「SPORT1」によれば、同氏は「シュポルト・ビルト」誌で伊藤を獲得した理由を明かしている。

「彼のパフォーマンスと成長を見て、我々は長い間ヒロキをリストアップしていた。スカッドプランニングにおいて、選手を獲得するためには適切な組み合わせ、適切な構成が必要になる。選手交代でシステムを変えられることができる選手も必要だ。その点、異なるポジションでプレーできるヒロキは非常に価値がある選手だ」

 貴重な左利きのセンターバックということに加え、カナダ代表DFアルフォンソ・デイビスの去就が不透明な左SBもカバーできる伊藤の資質にクラブは惚れ込み、獲得を決めていたようだ。

FOOTBALL ZONE編集部