●FW:宮代大聖(背番号9)

 明治安田J1リーグの2024シーズンが開幕しておよそ1カ月半が経過した。好スタートを切ったクラブは、新戦力のフィットも重要なポイントになっている。今回は、今季のJ1で好発進した新加入選手をピックアップして紹介する。※各データは4月9日時点、スタッツはJリーグ公式を参照。

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生年月日:2000年5月26日(23歳)
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2024リーグ戦成績:7試合4得点1アシスト

 宮代大聖は、川崎フロンターレの育成組織で育ち、2018年にプロ契約を交わした。分厚い選手層に阻まれて期限付き移籍で経験を積む日々を繰り返している。2022シーズンはサガン鳥栖で22試合に出場して8得点3アシストを記録すると、2023シーズンは川崎Fに復帰して、J1で同じく8得点を記録した。

 同じ得点数でも、鳥栖時代と川崎F時代では、宮代のプレー内容に違いがあったと言える。鳥栖時代は攻撃のあらゆるタスクをこなして不可欠な存在だったが、川崎Fではウイングとして起用され、自ら仕掛けようとすることで、チームの攻撃の流れを止めてしまうようなこともしばしばだった。

 今年1月にヴィッセル神戸に完全移籍した宮代は、第3節のFC東京戦で初先発を飾ると、インサイドハーフの位置で躍動し、得点も決めた。最前線の大迫勇也が相手の守備を引きつけた後ろのスペースは宮代が特長を出しやすい位置で、神戸の攻撃に迫力をもたらしている。第5節の北海道コンサドーレ札幌戦では2得点1アシストの大暴れだった。1点目はスペースへの動き出しからドリブルでかわしてゴールを決め、2点目はセットプレーの混戦でゴールに背を向けて相手DFを背負った状況からのボレーシュートでねじ込んでおり、いずれもセンターフォワードらしさが詰まったゴールだった。ポジションを下げたことで、より持ち味が発揮しやすくなっている印象すら受ける。

 神戸にとっては新たな攻撃の武器が生まれた形であり、ここまで大きな成果を上げている。宮代にとっても、自分の強みを最大限に活かせる環境に行ったことは、大きな飛躍のチャンスだろう。

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