プレミアリーグのブライトンで指揮を執るロベルト・デ・ゼルビ監督が、セリエAのACミランの次期監督候補者リストに名を連ねていることがわかった。スペインメディア『SPORT』が、現地時間4月30日に報じている。ミランは今季の無冠が確定しており、現指揮官のステファノ・ピオリの解任が既定路線だと考えられている。

 ミランはセリエA第33節のインテルとの直接対決で敗れ、早々にリーグ優勝を許した。現在、4試合を残して2位に位置しているが、宿敵に勝ち点を19も離されている。また、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)では、「死の組」と呼ばれたグループFで3位。UEFAヨーロッパリーグ(EL)に回るものの、準々決勝で同国のASローマに敗退に追いやられた。さらに、コッパ・イタリアでも準々決勝でアタランタBCに破れている。

 結果を出せなかっただけでなく、戦術の引き出しの少なさを批判されているピオリ監督は、2025年6月までの契約を残しながらも、今季限りでの解任が濃厚に。そして今、ミラニスタの注目の的は、ピオリの後任候補だ。当初はスペイン人のフレン・ロペテギが、新監督に就任するとの見方が決定的となっていた。だが、サポーターがこれに猛反発。反対運動がSNSでトレンド入りする騒動にまで発展し、ロペテギのミラン新監督就任は、暗礁に乗り上げる形となった。

 こうして新たな監督候補に、セリエAのサッスオーロを指揮した経験も持つデ・ゼルビが浮上。トップチームでのデビューは実現しなかったものの、ミランの下部組織に所属した経歴を持つデ・ゼルビは、ミランに戻ることに強い関心を持っていると見られる。しかし、ビッククラブからの関心が度々報じられ、さらには、1500万ユーロ(約25億円)もの違約金を支払う必要があるとされている。デ・ゼルビをブライトンから引き抜くうえで、違約金が大きな障壁となりそうだ。

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