今季限りで現役を引退した元日本代表主将のMF長谷部誠が24日、都内で引退会見を行った。会見の中で、長谷部は自分自身のキャリアを振り返り、「大きな3つのフェーズがあった」と語り、日本代表とクラブでのプレーの両立には「非常に苦しんだ時期もあった」と言及していた。

 長谷部は自身の長いキャリアを振り返って、「大きく分けて3つのフェーズがある」と言及。1つ目のフェーズについて、「プロのキャリアをスタートした浦和レッズ」と述べた上で、日本でのプロ選手としての思い出を振り返るとともに、サポーターに感謝の言葉を送っていた。

「自分がプロ生活をスタートさせたのが浦和レッズだったのは、非常に大きかったと思う。大きなクラブで、日本一のサポーターがいた。当時はキャラクターの濃い選手もたくさんいて、その中でプロキャリアをスタートして大きなタイトルもとれた。あの6年間は自分にとって非常に大きかったと思う。(22年に行われた凱旋試合では)いまだに多くのサポーターの方々が17番のユニフォームを掲げてくれていて、あの瞬間は自分にとって忘れられない瞬間だった」

 2つ目のフェーズとして、「2008年から2018年、ロシアワールドカップで代表引退するまでの10年間」と、代表で活躍した日々を挙げていた。長谷部は、「この10年間はクラブと日本代表の両立に非常に苦しんだ」と振り返るも、「もちろんいいこともたくさんあった。ただ両立の難しさを感じてはいて、苦しかった時間があったからこそ人としても成長できた時期だと思っている」と言葉を続けた。

 最後のフェーズとして、「代表を退いてからのフランクフルトでの今日までの日々」と語り、「ここが一番サッカー選手として純粋にサッカーを楽しんでいた」と述べた上で、ドイツでの充実した時間を次のように振り返っている。

「一番サッカー選手として正当に評価していただいた時期だと個人的に思っている。これに関しては、その前の2つのフェーズがあっての積み重ねもあると思うし、本当に多くの方々、素晴らしい方々と出会えた。監督。コーチ、スタッフ、選手、サポーター、引退を発表してからも多くの方々が自分に対してメッセージを送ってくれて。キャリアを終えた自分に何が財産として残ったかと言われると、本当に(今まで出会えた)その人たちだなと思っている。それが自分にとっての大きな財産」

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