タクシーは非常に便利な交通手段ですが、なかには信じられないようなドライバーもいるようです。これは筆者の友人・E美から聞いたとんでもないタクシー運転手のお話。どんな天罰が下ったのか、エピソードをご紹介します。

通院手段

私は妊娠中、産婦人科の検診時にタクシーを利用していました。
いつもは自分で車を運転するのですが、夫に「何かあっては危ないから」と車の運転を禁止されたからです。

私の通院していた産婦人科は大きい病院でタクシー乗り場があり、常にタクシーが待機していたので、帰りも困ることはありませんでした。

機嫌の悪い運転手

ある日、私が産婦人科を出て待機していたタクシーに乗り込むと、とても機嫌の悪そうな運転手が「どこまで?」とぶっきらぼうに聞いてきました。
「Y町のK公園までお願いします。」と自宅前の公園を告げると、あろうことがその運転手は
「それくらい歩けよ」と言い出したのです。

今までそんなことを言われたことがなかったので、耳を疑った私は「妊娠中なのですみません。」と言うと、さらに
「そんなこと知るかよ。たかが2メーターくらいなら歩いたほうがいいんじゃないのか?」
と一向に車を出す気配がありませんでした。

救世主

諦めて車を降りようとしたとき、産婦人科から出てきた若い男性が「どうしました?」と声をかけてくれました。
実はこの男性、産婦人科で事務長を務めている男性で、何度か見かけたことがある人でした。
私がいきさつを話すと、
「あ、じゃあこの車には乗らない方が良いですよ。今、他の会社の車を呼びますから。」
と手配をしてくれたのです。

さらにこの男性は問題のタクシーに乗り込み、
「あなたの会社は、うちの病院と提携している会社ですよね? 今のお話は見過ごせないので、私の方から会社に連絡をさせてもらいます。」
と毅然とした態度で対応してくれました。

運転手の末路

事務長さんの言葉に、運転手は大慌て!
「ちょっと、機嫌が悪くて、すみません!」と謝っていましたが、事務長さんはその場でタクシー会社に連絡。
その後、そのタクシー会社は提携を解除されたそうです。

愛想が良くない運転手さんには遭遇したことがありますが、あんなに文句を言われたのは初めてでした。
何があったのかは知りませんが、他の人に八つ当たりをするのは違いますよね。もう少し感情を抑えるようにしないと、トラブルを招くだけなのに……と思いました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K