人の名前がとっさに出てこなかった経験をしたことはありませんか? 今回は、知人が良かれと思って名前を教えてあげたエピソードをご紹介します。知人は感謝されるどころか、叱られてしまったそうです。

ママ友の名前を忘れてる?

A子とママ友のB美が一緒にいたときのことです。別のママ友C子が現れて、B美に親し気に話しかけてきました。
A子もC子のことを知っていたので、3人で立ち話をしていましたが、A子は会話の最中でB美の様子がどこかおかしいことに気付きました。
C子から「あのときはありがとうね」と言われたB美は「ううん、全然」と言いながらも、詳しいことは言わないのです。B美はC子の名前を出さず、探り探りで会話をしています。

どうやら、B美はC子の顔は知っていたものの、C子やC子の子どもの名前がわからない様子。名前をど忘れしているようなのです。

親切心で名前を教えると?

A子はC子の名前を知っていたため、「C子さんよ。息子はD男くん」と、親切心でB美にC子とC子の子どもの名前を教えてあげました。
ママ友は数多くいるので、名前がとっさに出てこないことは珍しいことではありません。「誰にでもあることだから」と軽く考えていたA子でしたが、B美はA子をギロリと睨みつけてきたのです。
「そうよね、C子さんとD男くんよね。ありがとう」と笑顔で言ったB美。しかし、その目は笑っていませんでした……。

余計なお世話だった……

会話が終わってC子が去ると、「恥をかかせるなんて!」と、A子はB美から叱られてしまいました。C子は名前を忘れられても気にしていない様子でしたが、B美は人前で恥をかかされたと感じたようです。
B美から「名前を言わなくても会話は成り立つのよ! 大人なんだからそのくらいわかるでしょ!?」と言われてしまったA子。「名前がわかったほうが会話がスムーズにできるはず」と親切心で教えたつもりでしたが、B美には余計なお世話だったようです。
A子は「感覚は人それぞれ。その人から頼まれない限り、余計なことはしないでおこう」と、反省したそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子