体裁ばかりを気にする人は、時に驚くような言動をとることがあります。大切な子どものことを身内に悪く言われたら、あなたはどうしますか? これは筆者の友人・F美から聞いた体裁を気にする義母と対決したエピソードです。

次男

私には2人の息子がいます。
次男のS太は1歳児健診の頃から少し他の子と違う様子があり、発達障害だと診断されました。

義母はとにかく体裁を気にして、外面ばかり良いところがある人です。
S太に発達障害があると分かったとき、まるで知らない人を見るように「え? 障害? じゃあ私、2人目の孫はいないものだと思うから。」という暴言を吐かれました。

私は大きなショックを受けて、夫に相談し、義実家とのお付き合いをしないことにしたのです。

才能

S太には絵の才能がありました。
小学生になると、コンクールに入賞するのは当たり前。
たまたまSNSにUPしたS太の絵がバズり、マスコミの取材を受けたり、有名なインフルエンサーとコラボしたりするようにまでなったのです。

ある日、このことを知った義母がいきなり我が家にやってきました。
S太に近づいて「すごいね〜! さすが私の孫だね〜!」とニコニコ!
しかし、S太は小さい頃から義母に会ったことがないので、ちょっとしたパニックを起こしてしまい「こんな人知らない! 早く出て行って!」と泣き出してしまいました。

対決

私は、手のひらを返したようにすり寄ってきた義母に、とてつもない嫌悪感を抱きました。
今まで我慢していましたが、堪忍袋の緒が切れて「S太のことはいないものだと思うんじゃないんですか? 私も義理の母はいないと思っているので、勝手に我が家へ来ないでください!」と声を荒げてしまいました。

義母は「友達がS太に絵を描いてほしいんだって! 私が頼んであげるって言っちゃったのよ!」と勝手なコトを言い出しました。
あまりに自分勝手な振る舞いに腹が立った私は「では、その方に私が今までの経緯をお伝えして、できないことを話します。」と言ってやったのです。

覚悟

義母は今まで何も言わなかった私が反撃したことに、驚いたような顔をしていました。
私のことならともかく、S太のことを「いないものだと思う」という最低な発言をしたことは、絶対に許せなかったのです。

「ちなみに、私はあなたとのお付き合いは今後一切致しません。それが不満なら、この家を出て行っても良いと思っています。それくらいの覚悟ですので、ご自分が吐いた暴言を思い出してください!」

私が面と向かってこう言うと、義母はムッとした顔をして帰っていきました。

報告

私は帰宅した夫に今回のことを全て報告しました。
夫はS太のことをとても大切にしていたので、「全部おふくろが悪い。嫌な思いをさせてすまなかった。俺が今後一切関わらないでくれって連絡するから。」と言ってくれました。

長男もS太のことを悪く言う義母を快く思っていなかったので、我が家は義実家との一切の付き合いをお断りしました。
義母は心無い暴言で、自分の老後を寂しいものにしてしまったようです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K