一般的に、孫は自分の子どもよりも可愛いと言います。しかし、中には孫に非常識な態度を取る祖父母もいるようで……。今回は私の友人A子さんから聞いた、運動神経がイマイチな孫に非常識な態度を取る姑の話を紹介します。

運動神経がイマイチな孫

A子の息子は、現在小学校3年生。先日小学校で運動会があり、人数制限等もなかったため、A子とA子の夫のほか、姑と舅、義妹も観戦しに来ました。

A子の息子は身長が同級生と比べても高く、恵まれた体格をしていますが、足は遅い方で……。学年別の徒競走では、残念ながら5人中5位という結果に。

最下位だった孫に姑は……

孫の徒競走の結果を見た姑は、帰宅したA子の息子に向かって「ねぇ〜どうしてあんなに足が遅いの〜? きっとママに似たのねぇ(笑)」と、真っ先に無神経な言葉をかけました。息子を労わるような発言は一切ありません。

悲しい顔の孫

姑に無神経な言葉を言われてしまったA子の息子は、怒るというよりは悲しそうな顔をしていました。A子自身も姑の言葉が許せなかったのですが、自分の足が遅いのは事実。「でも、一生懸命頑張ったよね!」と息子のフォローするのに必死で、姑にあまり強く言い返すことはできませんでした。

義妹の助け舟が!?

しかし、そのとき義妹がびっくりするようなことを言い始めたのです。「お母さんさ、私が子どものころ運動会で親子リレー一緒に出たじゃん? そのとき思いっきりコケてたよね〜足もすごい遅かったの今思い出したわ〜」と、義妹は姑の苦い思い出を家族皆の前で話してくれました。

ここぞとばかりに姑を見ると、顔を赤らめてとても恥ずかしそうにしていました。足の遅いA子やA子の息子を小ばかにしてきた姑本人も、実は足が遅くしかも運動会でコケた経験があったのです。義妹のおかげで、すっきりした気分になったA子でした。

姑の人をバカにするような発言は、一生懸命走った小学校3年生の子どもにかける言葉ではありませんよね。「どの口が言ってるんですか?」と姑に言ってやりたくなりました。姑に悪気はなかったのかもしれませんが、義妹が過去の話を教えてくれてよかったですね。
もちろん、足が遅くてもコケてしまっても、最後まで一生懸命走った人はみんな立派ですよね。頑張ったA子の息子には、拍手を送りたいと思います。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K