恋愛に繋がる出会いの形は、人それぞれです。ですが筆者の知人女性の姑は、孫娘に対し「出会いは自然にあるもの」と強く主張しました。姑曰く、出会いを求めに出かける婚活パーティーは不自然とのことです。
そんな自分の考えを押し付ける姑に、待ち受けていた結末とは……? 今回は、筆者の知人女性から聞いたエピソードを紹介しますね!

レッツ・婚活パーティー!

私の知人女性には、27歳の娘がいます。
仕事柄なかなか出会いの無い娘は、婚活の為に思い切って婚活パーティーに参加することにしました。最初こそ緊張していた娘でしたが、いざ参加してみると、非常に楽しく有意義な時間を過ごせたそうです。

「今回は付き合いたいと思える男性には会えなかったけれど、色んな人と話せて楽しかったし、これからも行ってみようと思う!」
そう言って微笑む娘を見て、知人女性も「娘が楽しそうで良かった」と幸福な気持ちに浸りました。

姑の心無い一言

ある日、前回のように婚活パーティーに出かけようとする娘に対し、同居中の姑がこのような一言を発するではありませんか。
「前回も良い相手が見つからなかったんだから、もう辞めれば良いのに。そんなにめかしこんで出掛けたって時間の無駄だよ。大体、出会いなんて自然にあるものなんだから!」

この心無い言葉に対し、娘は勿論、その場にいた知人女性も衝撃のあまりフリーズしてしまいました。せっかく婚活の為に前向きなアクションを娘が起こしているというのに、このように否定的な言葉を投げかけるのは、無粋としか言いようがありませんよね。
するとそこで、その場に居合わせた舅がこのような言葉を発しました。

舅の言葉に癒される

「何を言ってるんだお前は。俺たちだって、お見合い結婚だったじゃないか! 今は周りからの紹介が減っているから、自分から婚活するんだよ」
舅の言葉を聞いて、姑はバツが悪そうに真っ赤になりました。
自分もまた「自然な形」と言いながら「お見合い」だったことを指摘され、その通りだと実感したのでしょう。

姑の発言を諭した舅は、今度は娘に向き合い、笑顔でこう言いました。
「今日の恰好も、とても似合っているよ! これならきっと良い出会いが望めるだろう。頑張っておいで!」
舅の優しい言葉にエールを貰った娘は笑顔になり「ありがとう! おじいちゃん!」と言って、婚活パーティーへと出掛けて行きました。

生涯のパートナーを探す婚活ですが、こんな風に諭してくれる夫を持った姑は、なんだかんだ幸せ者ですね! 知人女性の娘も是非、舅のように心優しい男性に巡り合って欲しいものです!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子