「片付けられない」に隠された理由2 自由が奪われる感覚がする

まだピンとこないと思うのでもうひとつ例を出します。

片付けができない、したくない人の親子関係の話を聞くと、お母さんやお父さんが片付けにうるさく、いつも「片付けなさい」と怒られていた背景をもつ人は少なくありません。


(写真提供:Photo AC)

加えて、親へのわだかまりや、がまんしていたことが積み重なっていることが多い傾向があります。

片付ける

親の支配下で言うことを聞く

自分の気持ちを捻(ね)じ曲げられる

自分の気持ちをわかってもらえない

という、感覚につながっているケースが非常に多いです。これは、いまは別世帯に住んでいて家に親がいなくても、あるいは親が亡くなっていても、です。

親への強いわだかまりが残っていると、「片付ける=親に屈服して自分の人生の自由を奪われる」という、無意識の感覚に自動的につながってしまうのです。

それは受け入れたくないことなので、その反発として、つまり、親への反抗心、敵愾心(てきがいしん)ゆえに、片付けることを無意識に拒否してしまうのです。