福井県は5月2日、小浜市の飲食店で海鮮丼を食べた同市内の10代男性が吐き気や腹痛の症状を訴え、食中毒と断定したと発表した。男性の胃から魚介類に寄生するアニサキスが見つかった。男性は入院しておらず、症状は快方に向かっているという。

 県若狭健康福祉センターは、食品衛生法に基づき同店を2日の1日間、営業停止処分とした。

 県によると、男性は4月27日午後2時ごろ、同店でカンパチやサワラなどが入った海鮮丼を食べた。約5時間後に症状が出て、翌28日に医療機関を受診した。

 県内でアニサキスが原因とみられる食中毒の発生は、今年初めて。県は、新鮮な魚を選んで速やかに内臓を取り除くことや目視での確認・除去、冷凍(マイナス20度で24時間以上)、加熱(70度以上、60度なら1分)の徹底を呼びかけている。