5月10日の日中は天気に恵まれて汗ばむ陽気となった。一方で、朝は、放射冷却が強まり、福島県の会津地方で遅霜の被害も確認されている。「寒暖差」に注意が必要だ。

10日午前5時前の福島県南会津町。手元の気温計はマイナス0.2℃を示している。車のフロントガラスは凍り付き、草花には霜が降りた。10日朝は放射冷却の影響で会津地方を中心に厳しい冷え込みに。

この「遅霜」によりあの特産品にも被害が出ている。
南会津町でアスパラガスを育てる湯田君江さんは「日が照ってくると、これがしおれちゃいます。冷凍になっちゃって売り物にならなくなります」という。

町内の農家・湯田君江さんが収穫したアスパラガス。被害を受けたものは濃い緑色になっている。霜により多くの水分を含んで変色したためで、出荷することはできない。今年も収穫が始まったばかりだが、1割ほどが被害に遭ったとみられている。
湯田さんは「本当に大きい霜というのは今年初めてです。アスパラにとってはあったかい日のほうがいいですけど、自然のんものだからどうしようもないですね」と話す。

一転して日中には気温が上がり、一部で夏日となった10日の県内。寒暖差が大きく、農作物や体調の管理に注意が必要だ。