東日本大震災で被害を受け、気象警報の発表基準が暫定的に引き下げられていた地域の一部で、復旧が進んだとして措置が解除される。

福島地方気象台によると、2011年の東日本大震災で河川の排水設備などが被災した影響で、「水害に対して脆弱性がある」として、浜通りの5つの市と町で、気象警報の発表基準が暫定的に引き下げられていた。
(暫定基準適用:南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町)

暫定基準が適用されていたのは、大雨警報(浸水害)と大雨注意報、洪水警報・注意報で、1キロメートル四方の単位で決められている基準の7割に達すると、注意報や警報が発令されるようになっていた。

この地域について、被災した設備の復旧が進んだとして、5月23日の午後1時から、南相馬市と浪江町では全域で基準をもとに戻し、双葉町、大熊町、富岡町では暫定基準の範囲を縮小する。

福島地方気象台は「発表基準を適正化することで、適切な避難行動につながることが期待できる」としている。