コールマン氏は1988〜89年にかけ、50連続で盗塁成功…イチローの記録をも上回った

 現役時代のイチロー氏(マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)といえば、日米通算4367安打を積み重ねた打撃だけではなく、盗塁でも世界を驚かせた。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、両リーグで記録が残る1951年以降、レギュラーシーズンの連続盗塁成功記録で2位に入っている。

 NPB通算199盗塁、MLB通算509盗塁。オリックス時代の1995年には49盗塁、メジャー1年目の2001年には56盗塁で、日米1度ずつの盗塁王にも輝いた。そして同記者によると、2006〜07年にかけて45連続で盗塁成功。これはティム・レインズ、トレイ・ターナー、ジミー・ロリンズらを上回って歴代2位の数字だ。

 では、そんなイチロー氏のさらに上をいくのは誰なのだろうか。カージナルスなどで活躍し、6年連続で盗塁王に輝いたビンス・コールマン氏だ。1988〜89年にかけ、50連続で盗塁に成功。1985〜87年にかけては3年連続で100盗塁以上と、成功率だけでなく量でも圧倒していることから、その怪物ぶりがわかる。

 メジャー13年間で通算1425安打、752盗塁をマークして1998年に現役引退。その後はアストロズ、ホワイトソックス、ジャイアンツのマイナーを巡回する走塁インストラクターを務めた。1987年の同氏を最後に、シーズン100盗塁を達成した選手はいない。彼の記録に迫るスピードスターは現れるのだろうか。(Full-Count編集部)