2020年MVPのアブレイユは打率.099、0本塁打、OPS.269の大不振

 2020年にMVPに輝いたアストロズのホセ・アブレイユ内野手が1日(日本時間2日)にマイナー降格することが決まった。3年総額5850万ドル(約92億3700万円)で加入して2年目の今季は22試合で打率.099の大不振。本人は「恥ずかしいと思っている」と胸中を明かしている。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のアストロズ番チャンドラー・ローム記者がX(旧ツイッター)に投稿したところによると、アブレイユがマイナー降格に合意したとディナ・ブラウンGMが語った。「何打席か打って、タイミングを取り戻す」ことが目的だという。

 キューバ出身のアブレイユは2013年に亡命してホワイトソックスと契約。2014年に新人王に輝き、2019、2020年には打点王を獲得した。60試合制だった2020年は打率.317、19本塁打、60打点、OPS.987でMVPを受賞した。2022年オフにアストロズと3年契約を結んだが、昨季は141試合で打率.237、18本塁打、90打点、出塁率.296、OPS.679。今季は22試合で打率.099(71打数7安打)、0本塁打、3打点、出塁率.156、OPS.269と極度の不振に陥っていた。

 米メディア「FOX26ヒューストン」でスポーツディレクターを務めるマーク・バーマン氏はXに「彼は一流の男だ」と綴り、アブレイユが米スポーツ局「ESPN」のインタビューを受けた際のコメントを紹介。「私にとって何が一番辛かったかわかる? 心の底から言うよ……恥ずかしいと思っているんだ」「チームメートがいつも支えてくれているのに、彼らに自分のやるべき仕事をしていないところを見せることも辛い。でも、落ち込んでいるわけにはいかないよ」と述べたという。

 メジャー通算1580安打、261本塁打を誇る37歳は復活を遂げられるのか。今後の動向に注目が集まる。(Full-Count編集部)