◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 3日目(11日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)

6位から出た畑岡奈紗は3バーディ、4ボギーの「73」で回り、通算3アンダー22位で最終日を迎える。タイトなコースながら3日間の平均フェアウェイ率は73.8%(31/42)、パーオン率は77.78 %(42/54)と安定したショット力を見せた一方、グリーン上で流れが途切れてしまう一日となった。

2番(パー5)のバーディ先行後は出入りの激しい展開。4番のボギーを5番のバーディで取り返したかと思えば、6番は1m近いパーパットを外した。7番でバウンスバックを決めても、8番(パー3)でまたボギー…。雨が降った前日に比べ、陽が差して上空は風も舞うコンディション。「1、2mぐらいのパーパットが残るのはしょうがないけど、そういったところを決めていかないと、バーディを獲ってもボギーが来てしまう」と苦戦した。

今週はエースキャディのグレッグ・ジョンストン氏が不在で、テリー・マクナマラ氏にスポットでバッグを預けている。その相棒から、ラウンド中に「Patient (耐えて)」という言葉をかけられた。「グレッグからも言われる時はある。今週は特にテリーから、なかなかチャンスが決まらなかったり、惜しいボギーにしてしまった時に言われます」

これまでの経験を踏まえ、気持ちをコントロールして放つ一打は、流れを良いようにも、悪いようにも変える。「バーディが獲れなくて、獲りに行こうとすると、逆にミスに繋がることも」。もちろん、アグレッシブに攻められている証拠でもある。

ティショットを左ラフに入れた最終18番。バンカー越えのセカンドは、ピンに向かって下りのラインを残すグリーン奥のラフにこぼれた。最後は3m弱を沈めてピンチを切り抜け、「最悪でもイーブンパーで抑えたかったけど、最後のパーパットを決められた。後半はボギーを1つに抑えられたのは良かったかな」と耐えきれた場面を評価した。

首位とは16打差まで開いた。「伸ばしたい気持ちはあるけど、しっかり自分のやるべきことをやって、それがいいスコアにつながれば」。優勝争いから置いていかれた中、1ストロークでも好スコアを求めていく最終日。一番の課題は「パットです」と即答した。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)