『レスリングどんたく 2024』福岡国際センター(2024年5月3日)
○金丸義信&EVIL&成田蓮vsジョン・モクスリー&海野翔太&エル・デスペラード×

 翌日に控えたIWGP世界ヘビー級戦に向けて、HOUSE OF TORTUREが王者・モクスリーを集団暴行。成田は高笑いを決めた。

 翌日の福岡大会で行われるIWGP世界ヘビー級戦「(王者)モクスリーvs成田(挑戦者)」に向けた最初で最後の前哨戦として、モクスリーが海野&デスペラードと、成田がHOUSE OF TORTUREのEVIL&金丸とそれぞれトリオを結成して対戦した。海野は今回の勝者に5・11カルフォルニア大会で挑戦することがすでに決定している。

 成田の奇襲で幕開け。モクスリーにフロントハイキックを連続して浴びせる。だが、モクスリーはラリアットで反撃に転じると、場外戦では鉄柵に連続して投げつけて大暴れ。リングに戻ると、海野との師弟連係を連発した。

 出鼻をくじかれた拷問軍が海野を蹂りんして自分たちのペースに持ち込む。それでもモクスリーが代わってリングインすると再び暴走。成田をうるさいとばかりに投げ捨てジャーマンで引っこ抜くと、荒々しく串刺しラリアットを振り抜き、コーナーでは馬乗りになってナックルパンチを連打した。だが、成田はコブラツイストで挽回を図ると、金丸の援護を受けて、断頭台を繰り出した。

 乱戦を制したのは意外にも金丸。スーパージュニアで同じAブロックにエントリーしているデスペラードの猛攻を受けながらも、スキを突いてウイスキーを顔面に噴射し、剥き出しになったコーナー金具に激突させるとクルリ。まんまと3カウントを奪った。

 終盤には成田にプランチャを浴びせたモクスリーは、試合後も大乱闘。決着がついたあとは、拷問軍総出でモクスリーにストンピングを乱射してリンチする。海野がパイプイス片手に救出に飛び込むと、成田はさっさとリングを降り、花道でイスに座って高笑いを決めた。

 バックステージでも成田は「いよいよ明日だな。早くよ、そのベルトよこせ。もう俺のもんだろ」と不敵な笑み。拷問軍の悪行を棚に上げて「あんな反則、凶器ばっかり使うヤツがチャンピオンだぞ。俺がな、正当なチャンピオンなんだよ。新日本プロレスなんだよ」と主張していた。