高校野球・春の県大会は5月6日に決勝戦が行われました。ともに春のセンバツに出場した星稜と日本航空石川、ライバル対決となりました。

星稜は、去年秋は日本一、そしてセンバツ甲子園はベスト4に進出。この春の県大会でも随所にその実力を発揮しました。

目を引くのは、鍛えられたディフェンス力です。準決勝までの4試合でエラーはゼロ!堅い守りで失点を防ぎます。

さらに、エースの佐宗翼がここまで全試合にリリーフ登板!自責点0、防御率0.00という圧倒的な成績を残しています。

一方の航空石川。地震の影響で学校の一時移転を余儀なくされるなど万全の状態ではありません。しかし、その中でも4試合で32得点をたたき出すなど今大会は打力で勝ち上がってきました。

4番を打つ荒牧拓磨は準決勝でも3安打2打点の活躍でチームの躍進に貢献しています。

下田武史アナウンサー「打力の航空石川、守備力の星稜、石川県の頂点に立つのはどちらになるのでしょうか」

ともにセンバツ出場校で、この数年の石川県の高校野球をリードするライバル対決、先制したのは星稜でした。1回ウラ、1アウト3塁のチャンスを作ると、3番・萩原がレフト前にタイムリーヒット。星稜が1点を先制します。

さらに5回には2アウト3塁から再び萩原!星稜が2対0とリードを広げます。

追いかける航空石川ですが、抜群のコントロールを誇る星稜先発・道本を前になかなか反撃の糸口をつかむことができません。

それでも7回、1アウトでランナーを1塁において、4番・荒牧。しかしこれはライトの守備範囲内。得点に結びつけることができません。

あきらめない航空石川、そのウラの守りでは、レフト・砂川がダイビングキャッチ!なんとか流れを引き寄せようと必死のプレーを続けます。

対する星稜は8回からエースの佐宗を投入!今大会無失点のサウスポーが最後の2回を無失点に押さえ込みます。

星稜が道本・佐宗の完封リレーでライバル対決に勝利、春の県大会を制覇しました!