珠洲市の県道で19日、被災者とボランティアの車が衝突する事故があり、乗っていた1人が死亡、2人が重傷です。

19日午後6時ごろ、珠洲市内の県道で珠洲市宝立町に住む正司康平さん(73)が運転する普通乗用車と、対向車線を走っていた大阪府の団体職員、青山織衣さん(44)が運転する普通乗用車が衝突しました。

この事故で、正司さんの車の助手席に乗っていた妻の則子(71)さんが、腹部の痛みを訴え救急搬送されましたが出血性ショックのため搬送先の病院で死亡が確認されました。夫の康平さんは肋骨を折り、青山さんは左足首の骨を折る重傷です。

警察によりますと、正司さんは能登半島地震の被災者で青山さんは被災地支援のボランティア職員だということです。

現場は緩やかなカーブが続く道路で、警察は事故の原因を調べています。珠洲市で交通死亡事故が起きたのは今年初めてです。