4月上旬、北海道小樽市立の小学校で、3月に大学を卒業した新任の男性教諭が、まだ小学校で教える免許の発行前、1人で授業をしていたことがわかりました。

 小樽市教育委員会によりますと、市立潮見台小学校で欠員が生じたため、新卒の男性教諭の赴任に向けて、3月21日から手続きがすすめられていました。
 しかし、この男性教諭は、中学校の体育免許しか持っていなかったため、小学校で教えることができる臨時免許の発行を道教委=北海道教育委員会に申請。

 発行時期が決まっていない段階で、この春に退職した前校長が「4月1日から、無報酬だけど来てくれないか」などと要請、男性教諭、現在の校長も了承し、臨時免許発行前の4月8日から1週間、1人で6時間分の授業をしていたということです。

 その後、男性教諭の関係者からの相談で発覚、4月15日に臨時免許も発行されていますが、その前に1人で授業をした6時間分は、未履修扱いになります。

 小樽市教委は9日に保護者説明会を開き、経緯などを説明する他、校長を含めた関係者の処分の可能性を含め、道教委と対応を協議しています。