「みなさん、これが絶望です」。そんなインパクト大のひと言が添えられた写真が、X(ツイッター)で大きな話題になっています。妻がキットを使って作ったというアイスキャンディ。とてもおいしそうなできばえですが、なぜ絶望してしまったのでしょうか。写真から答え探しをする人が続出し、「頭の体操になりました」との声が上がっています。投稿者のゆくし医・薬擬人化(@NuclearFlower)さんに詳しい話を伺いました。

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「良いものがあるから待ってろ」 自信満々の配偶者さん

 生まれて初めてアイスキャンディ作りに挑戦したという、ゆくし医さんの配偶者さん。このときは、簡単にアイスキャンディが自作できるキットを使用しました。

 水で割るだけで、ロングセラーのスイカ味アイスキャンディが再現できる素を使い、おいしくできることは間違いない状況。材料を型に流し込んでスティックを差し、その上からフタをして、冷凍庫へ入れておけば完成します。配偶者さんは、仕事中のゆくし医さんに対して「良いものがあるから待ってろ」と自信満々に言っていたそうです。

 いよいよ実食タイム。満を持して冷凍庫から取り出されたアイスキャンディを見て、ゆくし医さんは目を疑います。

 なんと、フタがスティックの出っ張りの下にあり、アイスキャンディと挟まれてはずすことができず、3本が連なったままになってしまったのです。

 その原因は、フタをした順番。本来は最後にフタをするのですが、配偶者さんは型に材料を流し込んだあと、フタをしてからスティックを差していました。

「私も間違えそうです」と共感の声も

 フタが取れないのを見た配偶者さんは、爆笑していたそう。ゆくし医さんは、この驚きの状況をフォロワーと共有することにしました。

「妻が人生初のアイスキャンディ作りに挑戦しましたが、完成した写真をよく見てください。みなさん、これが絶望です」

 ユニークなコメントを添えた投稿は大きな話題になり、4.5万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「頭の体操になりました」「どう間違っているんだろう? と思ってリプ欄何度か見てやっと理解できました! これは私も間違えそうです」など、写真を見て首をひねったという声が。

 また、「私も同じ失敗をしてどうやって食べるのかツッコまれました」など、共感の声も寄せられています。

「これが希望です」 家族3人で仲良く完食

 その後、「……と思って引き抜いたら、みなさん、これが希望です。真の絶望などこの世にありはしないのです。3人仲良く食べれば何ひとつ問題ありません」と、投稿したゆくし医さん。

 3本まとまったまま、配偶者さんと娘さんの3人でおいしく食べたそうです。

「味は良かったのですが、食べにくかったです。“犯人”には、責任を持って真ん中のアイスを食べてもらいました」

 ゆくし医さんによると、配偶者さんは普段、慎重な性格。しかし、ゲームなどをするときは「操作確認をせずにノリと雰囲気で進めるタイプ」だといいます。

 今のところ、アイスキャンディ作りに再挑戦する予定はないようです。ただ、「同じ商品がまだ家に残っているので、いつかはまた作り直すと思います」とのこと。成功したアイスキャンディを食べられたという報告は、そう遠くないうちに聞けそうです。

 ユーモアあふれるゆくし医さんは、医薬品を擬人化したオリジナルキャラクターを制作し、ウェブページ「PharmacoloGirls’ HomePage」で公開しています。創作活動にも力を入れているゆくし医さんの、これからの活動が楽しみですね。

Hint-Pot編集部