画像はマツダスタジアムで打撃練習を行う秋山

 

4月30日  ●1−7阪神(マツダスタジアム)
阪神 010 101 301・7
広島 100 000 000・1

広島通算24試合10勝11敗3分け(4位変わらず、首位阪神まで3・5差)
18時開始・2時間59分、28,357人
相手先発 〇村上9回7安打1失点
広島本塁打 秋山1号ソロ
阪神本塁打 −
広島登録抹消 −

広島スタメン
一番センター秋山
二番ライト野間
三番サード小園
四番ファースト松山
五番キャッチャー坂倉
六番レフト宇草
七番ショート矢野
八番セカンド菊池
九番ピッチャー●床田(5試合2勝2敗)6回109球4安打3失点(自責3)

 

広島・床田はここまで4試合に投げて2勝1敗、防御率0・」98はリーグトップ、昨季防御率1位の阪神・村上はここまで4試合で1勝1敗、防御率1・08。

 

両者は9日の甲子園球場ですでに投げ合い、7回8安打1失点の床田に負けがつき、7回2安打無失点の村上は勝ち投手。

 

当然、この日も1点を巡る投手戦が予想されたが、結果的には村上が9回7安打1失点で完投勝利、床田は6回4安打3失点で2敗目を喫した。



 

広島打線は村上に対して、昨季からCSファイナルステージも含めて4試合続けて白星を献上、しかも4試合ともクオリティスタートを許してきた。

 

村上攻略のためのテーマは「スピンの効いた真っすぐをいかに打つか?」

 

そこに主眼を置いてこれまで攻略の糸口を探ってきたが、なかなか思うようにはいかなかった。



 

ところがこの日は初回、その初球、真ん中にきた144キロを先頭の秋山がものの見事にライトスタンドに運んで見せた。続く野間もボールカウント2−1から145キロをセンター前に弾き返した。さらに小園の二ゴロが敵失を招いて無死一、二塁…

 

しかし松山、坂倉、宇草と、いずれも変化球に手を出しては凡打とあと1本が出なかった。3人への計18球のうち真っすぐは2球だけ。カットボール、フォークにスローカーブを多投する阪神バッテリーの配球はその後も続き、広島打線はけっきょくスミ1に終わった。

 

一方の床田は二回、一死からノイジーを歩かせると、続く佐藤輝明の一ゴロで得点圏に走者を背負い、スタメンマスクの坂本に真っすぐを打たれて同点にされた。

 

四回にも先頭の大山に四球を与えると、ノイジーに左前打され、佐藤輝には初球をぶつけて無死満塁…そして坂本の二ゴロ併殺打の間に勝ち越された。

 

六回にも同じパターンで失点した。先頭の大山四球、ノイジー中前打、佐藤輝明二ゴロで一死一、三塁。またしても坂本に犠飛を上げられて1対3となったところで勝敗の行方はほぼ決することとなった。

 

阪神は連勝を3に伸ばして3・4月、15勝9敗3分。2位巨人に2・5差をつけて5月へ。広島は10勝11敗3分けでコイの季節からの”反抗”を目指す。(ひろスポ!取材班&田辺一球)