落語家の桂文枝が18日、大阪市内で落語会「傘寿を越えて 文枝自選集 華麗なる独演会」(7月15日、なんばグランド花月)の開催発表会見を行った。

 自身81歳の誕生日前日に行う公演。今回は創作落語の中から「妻の旅行」、ネタおろしの「約束」、「涙をこらえてカラオケを」の3席を予定している。「涙をこらえてカラオケを」は、人が亡くなるはなしでもあり「本当に久しぶりにやらせていただきます。家内と母を亡くして3年が過ぎたので、そろそろやっても許してもらえるかな」と選んだ理由を明かした。

 今後の活動については「(創作落語を)500作を目指します」と宣言。健康と、母と妻を亡くした喪失感を心配していたが「モチベーションを保つために目標を500作としました。今は336作ですので、それが生きがいになっています。この1か月くらいは歩き出しまして、最高は1万歩を超えました」と笑顔。80歳前後から物覚えが悪くなったと自覚しながらも「ハートフルな落語をできるだけたくさん作っていきたい」と意気込んだ。

 今回は女性落語家の林家つる子、桂二葉がゲスト出演する。文枝は「2人に助けていただいて、華々しく、そしてたくさんの人に来ていただきたい」と呼びかけた。