「アンジャッシュ」の渡部建が18日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」(月〜金曜・午後1時)に生出演した。

 パーソナリティーでタレントの大竹まことは、渡部が所属する芸能事務所にかつて在籍。いわば直属の大先輩にあたる。

 渡部は2020年6月に女性問題が発覚し活動自粛。大竹から自粛期間を問われ「2年です」と明かした渡部。期間中は「何を考えていたか?」などと聞かれ「毎日芸能界をやめなきゃ」と思っていたという。

 自粛中は「逃亡者のような」な生活が続き「一生、逃げ回るような生活になるのは、僕もそうだし、妻も子どもも全員に迷惑をかけるなと思って」と考え、復帰を決意した背景を「これは一度、出ていかないと、この生活終わらないのかな?と思ったのが本当の理由です」と明かした。

 渡部の復帰理由を受けた大竹は「じゃあ、出て何をやりたいとか…(相方の)児嶋 (一哉)とコントやりたいとかそういうわけでもなかった?」と聞くと、渡部は「いやいや…出てもちろんお笑いの仕事したいっていうのもありますし、必要とされるところに行って120パーセントやるっていうそれだけでシンプルにもうやる、と」と明かし「児嶋が『コントやるぞ』ってなったら喜んでやらせてもらいます」と答えた。

 ここで大竹は、過去にウワサで流れる児嶋との「不仲説」の真偽を問いかけた。渡部は「かなり仲良くなかったです」と即答し「僕が好き勝手にやってたんです。ワンマンで」と不仲だったことを認めた。ただ、女性問題で児嶋から「いろんなことを悔い改めなさい。感謝を忘れずに」などと反省を促され、復帰後の現在は仲は修復し「立場が逆転。向こうがリーダー。すべてのことを決めるのは児嶋」などと明かした。

 これを受けて大竹は、活動自粛中に「お前は、知らないかも知れないけど、児嶋は本当にお前のことを、あっちこっちで『出てきたらよろしく、よろしく』ってずっと頭下げっぱなし…あんな仲の悪かったのに…言っているんだよ」と明かした。

 渡部は児嶋に対して「本当に頭下げさせまくったので、本当申し訳ないなと思います」と反省したが、大竹は「そこだよな。ちょっとテングになってて、仲間の児嶋もみたいに…」と断じ「渡部は『俺はグルメだ』みたいなのがあって、調子に乗ったよな、やっぱし。俺の天下だ、みたいなのでちょっと思ってた?」と問いかけられると渡部は「天下だとは思ってないですけどそういうことを感じました。今回の騒動受けて」と恐縮した。

 ここで大竹は、児嶋の思いを代弁するように渡部へ「それを今、児嶋が…お前、一生懸命やってんじゃねぇかよ!」と激しい口調で問い詰めた。これに渡部は「はい。そうです。感謝してます」と小声で思いを明かすと大竹は、こう続けた。

 

 「本当だよ。『すごいな児嶋!』って俺、思っているんだよ。できないよ!お前!(渡部が女性問題で)いなくなって。あいつも才能あったんだろうよ、突っ込まれてナンボで、面白くやってて…。正直だったらごう慢なこと言えば、俺が児嶋だったら『渡部、いらねぇよ!』と思うよ。だって一緒にやってた時がやってた時だもん。それを…こうなった時の渡部を『ちゃんとアンジャッシュだ』って言って、かばってなぁ…今日までなぁ」

 時折、声を震わせた大先輩の心からの言葉に渡部は「感謝してます、本当に」と繰り返した。大竹は「本当だよ」と念を押したが復帰時の渡部について「俺、出てきたらさ。最初に言うのが『俺、児嶋とコントやりたいよ』って言うのかと思ったんだよ、俺は」と児嶋と共に「コント芸人」としての再出発を期待していたことを明かし「だけどあちこちで講演してます、とか、自分の番組できました、みたいなこと言うからさ。お前、まだ変わってねぇんじゃねぇか!と思って」と激しく問い詰めた。

 渡部は「はい…そうですね…コントを…」と漏らしたが大竹は「コントだけやってて今の時代にどこまで通用するかわからないよ」とした上で「でもさ、そこはさ、やっぱ、心の中のつながりみたいなことで…」と苦楽を共にした相方を大切にして欲しい思いを伝え「今、今日ここにいるんだって…児嶋のことみんな考えたからお前、ここにいるのかもしれないよ!お前のこと考えたからここにいるんじゃないかもしれないよ!」と突きつけた。先輩からの愛情あふれる説教に渡部は絶句。大竹も「すみません、しんみりさせちゃって」と謝った。

 さらに大竹は女性問題について「世間の風は、まだ当分、収まらないかもしれないよ」とし、渡部が活動自粛中に考えた思いも理解した上で児嶋を大切にしてほしい思いを繰り返し訴えていた。