7月7日付で宝塚歌劇を退団する月組トップスター・月城(つきしろ)かなとが12日、兵庫・宝塚大劇場で「Eternal Voice 消え残る想い」「Grande TAKARAZUKA 110!」の千秋楽を迎え、終演後に記者会見に臨んだ。

 2009年4月入団から16年目で去る本拠地を「温かく包み込んでくれる大きな劇場」と表現した。

 退団セレモニーは「まだ東京公演がございますので、トップとして、男役として、芸名じゃない自分に戻るのはまだ早いかな」と飾りの一切ないシンプルな黒えん尾服で臨んだ。スピーチでは「少し泣きそうになったこともありましたが、涙はこらえて。それよりも感謝の気持ちを伝えたくて」と照れくさそうに笑った。

 サヨナラショーでは、トップ娘役・海乃美月(うみの・みつき)らと思い出の曲を歌い踊った。東京宝塚劇場公演(6月1日〜7月7日)の大千秋楽の七夕の日をもって卒業。「泣くのはまだまだ我慢して、東京の千秋楽まで笑顔で頑張りたいと思います」とラストスパートを誓った。