◆東都大学野球春季リーグ戦 第2週第2日 ▽青学大9―0亜大(17日・神宮)

 青学大は今秋ドラフト1位候補の4番・西川史礁(みしょう)外野手(4年=龍谷大平安)が5回に今季1号となる2ランを放ち、打線に着火。13安打9点と打ち勝ち、3投手がゼロ封リレーで開幕4連勝。勝ち点を2とした。

 初球からフルスイング。これが西川の持ち味だ。1点リードの5回2死二塁。甘く入ったスライダーを強振した。打球は左中間スタンドに到達。今季1号、リーグ戦通算5号の2ランだ。ヒーローは威風堂々とダイヤモンドを一周した。

 「あんまり本塁打は狙わないようにしているので。ヒットの延長が本塁打になるように打っています」

 8回には逆方向へ右前適時打を放つなど、5打数3安打3打点の活躍。4試合で16打数8安打5打点の打率5割。開幕4連勝の立役者になった。ネット裏で視察した楽天・部坂スカウトは「一発で仕留めるのがすごい。右の強打者は貴重な存在」と称賛した。

 パワーの源は「ご飯をたくさん食べる」。白米をどんぶりに盛って、おかわりも。「おなかがいっぱいになってからがトレーニング」。182センチ、88キロの堂々としたフィジカルで安打を量産する。安藤寧則監督(46)も「チームに勢いと勇気を与えた一発」とたたえた。「状態的にどんどん良くなっている。自信にして、次に臨みたい」と西川。東都のどんな好投手も、ペロリと平らげる。(加藤 弘士)