◆ウエスタン・リーグ 阪神4―1オリックス(17日・鳴尾浜)

 阪神の育成選手・高橋遥人投手(28)が17日、893日ぶりに実戦復帰した。2021年11月6日のクライマックス・シリーズ第1ステージ・巨人戦(甲子園)以来のマウンド。肩肘の相次ぐ手術で育成契約となっていた左腕は、ウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)に先発し、1イニングを1安打1奪三振、無失点に抑えた。「またマウンドで投げるところを見せられてすごくよかった」と感慨にふけった。

 最速は147キロ。初回1死から山足に右前打を許したものの、続く横山は変化球で空振り三振。打者4人に16球を投じた。登板後には「全然まだまだ」と何度も繰り返したが、大きな一歩を踏み出した。

 和田2軍監督は「1イニングを何回か繰り返しながら、少しずつイニング数を(増やす)」と今後の方針を明かした。患部の状態を慎重に見極めながら徐々に球数を増やしていき、早ければ交流戦明けの6月下旬にも先発として1軍で勝負するための準備が整う見通しだ。