◆JERAセ・リーグ 広島5ー1DeNA(17日・マツダスタジアム)

 新井監督の積極采配で逆転勝利をもぎ取った。同点の4回に菊池の併殺崩れで勝ち越しに成功した直後、2死一、三塁から重盗を仕掛けた。スタートを遅らせた菊池が一、二塁間で挟まれる間に矢野が本塁生還(記録は盗塁死とアウトの間の進塁)。指揮官は「キクもうまかったし、矢野も勇気を持ってスタートを切ってくれた。いい走塁だった」と、うなずいた。

 16日に大量11得点を奪ったとはいえ、4本塁打は両リーグ最少タイ。長打は望めない打線で、この日は4度、盗塁を企画。結果的に成功は一度だけだったが、昨年同様に今季も盗塁企画20度はリーグ最多。「隙があったら何かやってやろうと、選手たちとも意思疎通が出来ている。今日も隙を付けた」。適時打は、5回に坂倉が放った2点二塁打だけ。泥くさい攻撃で5得点を奪い、連勝で4位タイに浮上した。(畑中 祐司)