◆ルヴァン杯1次ラウンド2回戦 岩手0―1C大阪(17日・いわぎんスタジアム)

 開幕8戦無敗(5勝3分け)でJ1の首位に立つC大阪が、1―0で3回戦進出を決めた。

 コンディション不良だった元日本代表のMF香川真司は約1か月ぶりにスタメンで復帰。前半には鮮やかなサイドチェンジ攻撃を仕掛けるなど、完全復活を印象づけた。アディショナルタイムにはシュートも放ったが、得点できず0―0で前半を折り返した。

 後半はGK梁韓彬(ヤン・ハンビン)がスーパーセーブを連発。後半1分には岩手のFW都倉がペナルティーエリア内からゴール左へ頭で押し込んできたが、すぐに反応し、ボールを離さなかった。ゴールラインぎりぎりでのビッグセーブに、都倉も思わず苦笑いを見せた。

 1点リードの同45分にも再びゴールを死守。2度の決定機で守護神としての役割を果たした。リーグ戦はGK金鎮鉉がスタメン出場するため、梁韓彬は今季初出場。18日に2歳の誕生日を迎える息子の前でかっこいいパパの姿を見せ、勝利をプレゼントした。

 チームは後半22分にFWビトールブエノのシュートで先制。「勝利するにはだれかが決めないといけない。決められて幸せな気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。復帰戦となった香川は後半33分にMF清武弘嗣と交代。清武は2月の宮崎キャンプ後からコンディション不良で離脱しており、今季初出場となった。元日本代表のベテラン2人のダブル復帰に小菊昭雄監督は「大事な選手が帰ってきてくれた。さらに競争が厳しくなる」とうれしい悩みに目を細めた。