◆ルヴァン杯1次ラウンド2回戦 札幌3―1沼津(17日・愛鷹)

 北海道コンサドーレ札幌がJ1の意地を見せ、初戦を突破した。J3沼津戦は前半10分、MF田中宏武(25)が先制。後半9分に追いつかれたが、その1分後、後半開始から出場したMF小林祐希(31)がゴール。同15分にも小林が加点し3―1で勝利。クラブ悲願のタイトル取りへ、まずは順調に滑り出した。

 13日のアウェー・新潟戦(1△1)から中3日での戦い。しかもこの試合の後には、中2日でホーム・広島戦(20日)が控える。過密日程を考慮し、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は、新潟戦から完全ターンオーバーを敷いて臨んだ。ペトロヴィッチ監督は「我々の一番の目的は次のステージに進むこと。そのためにバランスを見ながら、両方の試合を勝つためにメンバーを選んだ」と、カップ戦とリーグ戦の“両取り”を狙い、しっかりと結果を出した。

 今季、リーグ戦では20チーム中最下位の5得点にとどまるが、今季9試合目で初めて、複数得点も記録した。2得点の小林は「普段チャンスが少ない選手がアピールできて、試合にも勝って、自信をつけて、また次の試合を迎えるということは、チームにとってプラスなこと」と強調した。降格圏の19位と苦しむ状況からの脱却へ、一丸となってつかんだこの日の勝利は、今後の巻き返しへとつなげる。