今季10試合を終えて4勝5分け1敗で5位につけるJ2ベガルタ仙台は17日、仙台市内で首位・清水戦(20日、アイスタ)に向けて2部練習を行った。9試合に出場しFW陣トップの3得点を決めているFW中山仁斗(32)が、西の横綱に牙を向けた。

 20年から3季にわたり2ケタ得点を記録していたが、23年は2得点に終わったストライカー。今季はすでに昨季を上回り、復活の兆しが見えている。「相手ゴールに迫る場面も多く、感覚もずっといい。もっとシュートを打って貪欲にクロスにも飛び込んで行ければもっと点を取れる」と自信をのぞかせる。

 チームは現在リーグ最少の6失点。最前線から効果てきめんのプレスを仕掛け、守備でも貢献している。「守備のスイッチになっていて、相手ボランチを見ながら迫力を持ってパスコースを外に限定させるようなイメージでうまくいっている」と手応えを口にした。

 勝ち点5差で1位の清水を率いている秋葉忠宏監督(48)は20〜21年にJ2水戸でお世話になった指揮官。人柄や戦術も分かっている相手に「メンタルも体も、ものすごいパワーを持って行かないと難しくなる。力がある相手なので、いい準備をして戦いたい」。攻守でチームをけん引し、今季2度目の2連勝に導く。

(山崎 賢人)