◆メニコン杯 第27回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会(報知新聞社など主催)▽1回戦 狭山西武ボーイズ5―4県央宇都宮ボーイズ(14日・埼玉杉戸ボーイズG)

 昨年覇者の狭山西武が強豪・県央宇都宮を僅差で振り切った。

 同点の5回、3番・皆川慧(3年)の右前打を野手が後逸。一気に生還して奪った得点が決勝点となった。「出てくる(相手)投手が全員よかったので、まず塁に出てつないでいこうと考えていた。追い込まれましたが、当てたらいい所に飛んでくれたのでよかったです」

 3回から西内陽哉(3年)が4イニングを1失点に抑え、7回を本柳湊翔(3年)が締めて1点差逃げ切り。途中からマスクをかぶった皆川は6回2死二塁、7回1死二塁のピンチを振り返り「ずっと1本出れば同点とか逆転とか怖い場面が多かったんですけど、エラーがなかった分、勝ち切れた試合だったかなと思います」と安どの表情を浮かべた。春季全国大会は終盤に守乱で逆転を許し、準決勝敗退。その後の練習では8割方を守備に費やしてきており「1勝1勝積み重ね、(全国で)負けた(決勝の舞台)大田スタジアムで優勝したいです」と言葉に力を込めた。

 「追い込まれてからも逆方向への意識を持っているから、ああやってヒットになって点につながる。野球をよく考えてやっている選手です」と福井敬治監督(47)。「いい投手が来るとなかなか簡単には勝てない。ただ、こういうゲームをものにするといい。1点差で勝てた、きょうの勝ちは大きいですよ。打てない時は守り勝つ」とうなずいた。連覇へまず一歩踏み出したが「まあ、1戦1戦頑張ります。戦いはこれから。1試合1試合、(選手が)しっかり成長していってくれれば」と期待をかけた。