古巣DeNAへの復帰が発表された筒香嘉智内野手が18日、横浜スタジアムで公開入団発表を行った。スタンドは無料開放され、雨の中集まったファンが、かつての主砲を応援歌の大合唱で迎えた。

 筒香は「本日はお集まり頂き、本当に感謝しています。また、この横浜スタジアムで野球ができる喜びをかみ締めています」と第一声。盛大な拍手に「正直、かなり鳥肌が立っています。本当にありがとうございます」と頭を下げた。

 DeNAへの復帰理由を問われ「僕は常に野球がうまくなる方というのが、自分の頭の中にあり、うまくなる方を選んで選択をしてきたつもりでいます。アメリカのサンフランシスコ・ジャイアンツを退団になり、どうなるか分からない状況が続いた中、正直日本に復帰するというモチベーションが今ひとつあがらなかったのが、事実であります。その毎日練習して行く時間の中で、いろいろ考えていく中で、やはりベイスターズで優勝したい、優勝するという思いが、僕の今、日本でプレーをするモチベーションとなりました」と説明した。

 三浦監督については「退団して数日経った後、電話を頂きまして『おい、帰ってこいよ』と15秒ぐらいで終わりました」と苦笑い。その三浦監督が、サプライズで登場し「おかえり」と一言。「大きな柱となって、チームの起爆剤となって突っ走ってもらいたいと思います」と期待を寄せた。

 ◆筒香 嘉智(つつごう・よしとも)1991年11月26日、和歌山県生まれ。32歳。小学2年時に野球を始め、中学3年時には世界大会に出場。横浜高では1年春から4番。2年春夏連続で甲子園出場し、夏の甲子園準々決勝では満塁弾を含む2打席連続本塁打を放った。高校通算69発。2009年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入団。15年に主将に就き、16年に本塁打、打点の2冠。17年WBC日本代表。19年オフにポスティングシステムを利用してメジャー移籍。185センチ、102キロ。右投左打。