◆JERAセ・リーグ 阪神2×―1巨人(18日・甲子園)

 阪神が今季初のサヨナラ勝ちを飾った。1―1で迎えた延長10回に中野の左前打と森下の中前打で一、三塁とし、大山が申告敬遠で無死満塁。佐藤輝が右前に決勝打を放った。1分けを挟み、今季初の3連勝で勝率を5割に戻した。これで10試合連続の2得点以下。1959、2012年以来、3度目となる球団ワーストタイとなったが、投手陣が粘り、最後に攻撃陣が意地を見せた。

 7回まで菅野の前にゼロ行進。初回1死一、二塁で大山が中飛に倒れ、自己ワーストの開幕から68打席本塁打なしとなった。続く佐藤輝も空振り三振。3回も2死から中野の中前打と森下の四球で一、二塁としたが、大山が空振り三振に終わると、中盤は安打すら生まれなかった。

 8回にようやく得点。先頭の代打・前川の左前打から1死一、二塁とし、森下が左前に同点打を放った。なおも一、二塁で大山が右飛。佐藤輝が四球の後、2死満塁でノイジーが一邪飛に倒れて逆転を逃したが、延長戦で競り勝った。

 先発の西勇は8回4安打1失点と好投した。11日の広島戦(甲子園)も8回無失点と好投しながら、チームが0―1で敗戦。2戦連続で援護がなく、今季初白星は逃したが、奮闘が報われた。