◆JERAセ・リーグ 広島0―0巨人=延長12回=(19日・マツダスタジアム)

 広島は、今季2度目の延長戦で今季初の引き分けとなった。先発・九里から8投手で執念の無失点リレー。ただ、打線も巨人投手陣の前に沈黙。12〜14日の敵地3連戦で、すべて逆転負けで同一カード3連敗を喫した巨人相手に負けはしなかったが、リベンジはならなかった。

 九里は6回で109球を投げ、2安打4四球6奪三振と好投した。12日の巨人戦で6回途中、自己最悪タイ9失点で自己ワースト更新の自責点9と炎上。リベンジの無失点投球を繰り広げたものの、援護に恵まれなかった。今季はプロ11年目で初めて開幕投手を務めた右腕。今季4度目の先発でも初白星はお預けとなった。

 リリーフ陣も踏ん張った。7回は2番手・矢崎が先頭四球から2死三塁のピンチを背負いながら、得点は与えず。8回は島内が3者凡退、9回は栗林が3者三振。延長10回は益田が1死一、二塁のピンチを背負い、2死から塹江にバトンを渡して無失点。11回は中崎、12回は黒原が無失点でつないだ。

 一方の打線は、初回2死から野間が右翼フェンス最上部直撃の三塁打を放ったが、4番・堂林が空振り三振。4回2死一、三塁、8回2死二、三塁の好機でも得点を奪えなかった。