米粉バウムクーヘンのテイクアウト専門店「LA VORO(ラ ボーロ)」(千代田区飯田橋3、TEL 03-4400-2194)が飯田橋にオープンして、5月3日で1カ月がたつ。つくば店に続く2店舗目で、東京都内への出店は初。経営はオーパス(茨城県つくば市)。(市ケ谷経済新聞)

 「ラ ボーロ」のバウムクーヘン

 小久保凌社長は、つくば市内で米を生産販売する筑波農場の経営にも携わるという。自社ブランド「常陸小田米(ひたちおだまい)」の米を生かした加工品を作りたいと、2019年にバウムクーヘン専門店を構えた。小久保社長は「生産から加工、販売まで一貫して取り組む『6次産業化』を実現したかった。米粉を使った贈答品を考えた結果、試行錯誤の上、バウムクーヘンにたどり着いた。縁起の良い菓子でもあるバウムクーヘンを、『愛を込めた贈り物』として選んでいただければ」と話す。店名はイタリア語で「作品」を意味する。「私たちはバウムクーヘンを作品と考え、大切に作り上げる。真摯(しんし)に店づくりと向き合いたいという思いを込めた」と小久保さん。

 乾燥前の生米をひいて作るという生米粉は、農場だからこそできるという。「一般的に流通している米粉と異なり、生米を粉砕して作る生米粉は水分を多く含み、しっとりとした食感のバウムクーヘンになる。特に常陸小田米は吸水性が高く、甘みも強いので、ほかにはないようなバウムクーヘンに仕上がった」とも。

 バウムクーヘンは「エテルノ」(1,080円〜)、「モンコーネ」(2,808円〜)の2種類で、全てグルテンフリー。「永遠」の意味を持つ「エテルノ」は生クリームを使い、「滑らかで口溶けの良い食感」に仕上げたという。「切り株」の意味を持つ「モンコーネ」は発酵バターを使い、「外はサクッと、中はモッチリとした食感」だという。そのほか、一口サイズの「カットバウム」(500円)も用意する。「贈答品としてはもちろん、自宅用にと選んでいただくこともしばしば。店の雰囲気も含めて、選ぶ楽しみも感じてもらえれば」と来店を呼びかける。

 営業時間は10時〜19時。土曜・日曜定休。